妊娠・出産・育児は、なってみなきゃわからないことが本当ーーにたくさん!
聞いたこともない病気もたっくさんありました。
今回は私がはじめて出くわした「鵞口瘡」(ガコウソウ )のお話です。
出産後、試行錯誤しながらもようやく授乳スタイルを確立した私。
焦ることはない!
まだ赤ちゃんも私も授乳の初心者!
保護器を使ってはいたけれど、赤ちゃんの口が大きくなれば直接吸えるようになるだろう!と、前向きに頑張っていました。
不慣れでもしっかりおっぱいを飲んでくれていた赤ちゃん。
ふとお口の中に少し白い部分があることに気づきました。
いつ見てもベロの上に小さな白いカスみたいなものがありました。
それを友達と電話してる時にふと聞いてみたら、
「口の中に白いの?あぁ、おっぱいカスだよ!飲めてる証拠!」
と言っていたので、ほっと一安心。
順調に、何事もなく育っていると思っていました。
そして、恐る恐るだった抱っこにも慣れ、おむつ交換にも手慣れてきた生後1ヶ月頃。
赤ちゃんは1ヶ月健診があります。
産まれた病院で、身長・体重などの測定、胸の音やここまでの発育に何か異常はないか、またお母さんの体の回復などもチェックしてもらうこの1ヶ月健診。
まだ直接おっぱいは飲めないながらも、保護器を使い母乳を飲ませることができるようになったので、体重増加の心配もなく、久々の外出にワクワクしながら病院に向かいました。
順調に進む健診。
私も悪露や子宮の戻りなどをみてもらい、最後に赤ちゃんを小児科医にみてもらいます。
そこで先生が喉を見ようと赤ちゃんの口を開いて、渋い顔をしました。
先生は赤ちゃんの口の白いものをよくみています。
「これはいつから?」
「え?二週間くらい前からあります…けどおっぱいカスだって聞いたので気にしてなかったんですが…」
そんなに気になるなんてびっくりする私。
すると先生は…
なんと私が「おっぱいカス」だと思っていたものは「カビ」だったんです!
口の中にカビが生えるなんて、想像すらしたことのない事案にびっくり!
「保護器はちゃんと消毒してる?」と言う先生に、「えぇ!してます!熱湯消毒で…。」と、普段行ってる熱湯消毒の方法を説明しました。
今回の1ヶ月健診の前に来た「1週間健診」でこちらの助産師さんに教えてもらった保護器と、その消毒方法。
それまでは、哺乳瓶等はミルトンなどの赤ちゃん用の消毒液を使っていたのですが、助産師さんに「ポットの熱湯につければ大丈夫」と教えていただいたので、そうやって消毒していました。
それを聞いた先生は、「きっとそれが原因だよ」と…。
「ちゃんと消毒液で消毒してね。菌が繁殖しちゃうよ」
先生はそう言って、抗菌薬を処方してくれました。
初めて聞く症状にも、自分の間違った消毒法で赤ちゃんを病気にさせてしまった事にも泣きたくなるくらい悲しくて、診察が終わった後もしばらく落ち込んでました。
帰る前に授乳をと思い、授乳室で授乳をしていたら、その「熱湯消毒」を教えてくれた助産師さんがいました。
私はその方に声をかけ、聞きました。
「熱湯消毒してたのですが、ガコウソウになっちゃいました。」
私が自分のやってた方法を説明したら
「えーそりゃなるよ!洗った後に10秒くらい熱湯につけたらすぐ出して乾かすんだよ!」
と…。
そうだっだの?!
私は、使った保護器を洗う事なくコップに入れ、お湯を注いで次使うときまで入れておきました。これはNGだったのです。
「熱湯消毒」の意味をろくに調べもせず、「熱湯につければいい」言う安易な考え方で不衛生な状態の保護器を使ってしまっていた私。
その結果、赤ちゃんの口の中が不潔な状態になり、カビが生え、更にそれも深く考えずおっぱいカスだなんて思っていました。
もう本当に大反省…。
漂白洗浄より楽だ〜なんて思って、正しく管理できず、赤ちゃんに辛い思いをさせてしまい、本当に落ち込みました。
熱湯消毒や煮沸消毒も正しく行えば、キチンと消毒できます。
ただ私のようにちゃんとした手順を怠ると、逆に菌を発生させてしまうこともあります。
これから出産、授乳を控えてるママは是非、私のようなミスをしないよう消毒はキチンと行ってくださいね。
ちなみにガコウソウは薬をつけたら2日で治りました。
赤ちゃんの生命力ってすごいですね。
著者:リコロコ
年齢:30代
子どもの年齢:7歳、5歳、3歳
元気が過ぎる三人の子どもたちと、頑固だけど子煩悩な旦那と暮らしています。自身の体験談や、子どもたちとの日常を育児漫画をSNSで書いています。
インスタグラム:@ricoroco.2019
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ブログ:無邪気な子鬼たち~3人育児絵日記
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