生後1ヶ月の頃は、まだまだ2時間おきの授乳が続いていて本当に寝不足でした。
2時間おきといっても、おむつを替えて授乳してゲップをさせて寝かしつけるのに1時間はかかり、結局次の授乳までは1時間。こまぎれの睡眠を重ねてなんとか毎日をこなすような状況でした。
里帰りから自宅に戻る少し前のある日の夜。その日も授乳では泣き止まず、ずっと抱っこでうろうろしてようやく寝てくれました。
「やっと寝てくれた、わたしも少し寝よう・・・」
でもこんなときに限ってなぜか眠れません。
「いま寝ておかないと・・・またすぐに次の授乳で起きちゃう・・・」
焦れば焦るほど眠れなくなってしまい、ずっと寝不足だったこともあり、そのうち関係ない不安まで頭をぐるぐるして押しつぶされそうな気持になってしまいました。
そのとき急に、わが子のあたまのにおいを嗅ぎたくなったのです。
あんなにずっと抱っこして、ようやく布団に下ろして手から離れたところなのに。
生後1、2ヶ月の頃の、あのなんとも言えないクセになるにおい・・・
寝ているわが子のあたまをくんくんして手をつないでもらっていたら、だんだん安心してきて焦りも不安もなくなりました。
その夜から、わが子とまたひとつ距離が縮まったような気がします。
いつの間にか、してあげることばかりを考えていたけど、わが子にしてもらうこともあるんだなあと気がついた夜のことでした。
著者:かめかあさん
年齢:30代
子どもの年齢:1歳
2019年8月に男の子(ごんさん)を出産しました。結婚10年目ののんびり夫婦+7歳のリクガメ+新入りごんさんで楽しく暮らしています。妊娠中からインスタグラムで絵日記を描いています。
インスタグラム:@kamekaasan
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