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地元は超車社会!自分で運転するため、産後三ヶ月で自動車教習所へ! by たんこ

夫と出会ったのは東京のど真ん中。
車がなくてもバスや電車が数分おきにやってくる、とても便利な街でした。

しかし、里帰り出産をした地元は、
電車が一時間に一本くればありがたいくらいの のどかな場所。
車がなければ買い物も難しい町でした。

 

出産を終えたのは9月。
当時休学中の専門学生の身だった私は、翌年4月に復学を控えていました。
復学まで約6ヶ月。
その限られた期間の中で、私は車の教習所に通うことにしました。
今後に待ち受ける産後の健診にしても、持病の通院にしても、
地元では車が必需品。
今は車を出してくれている母も、いつ運転できなくなるかわかりません。
都内に戻れば公共交通機関に頼れる状態にはなりますが、
当時同じく学生だった夫は就職を控えており、その就職先が都内になるとは限りませんでした。

学生生活が始まれば、また寝る間も惜しんで勉強する日々が戻ってくる。
それにさらに育児が加わり、教習所に通う時間をとることも難しくなる。
今だ…今しかない…!

そう思い立ち、12月。
私は教習所に申し込みました。

教習所では、座学である『学科』と、車に乗っての『技能』の授業を
決まった数だけ受け、試験を受けていく、というかたちになります。

それぞれの授業は生徒のスケジュールに合わせ、1日1授業という形でも受けられるため、仕事や学校生活の合間にきている生徒さんも多くいました。

しかし、この中の『技能』の授業は
限られた数の教習車で行われるため、予約争奪戦が発生。
なかなか予約を取ることが出来ませんでした。
しかし、復学の期限を考えると、急いで授業をクリアしていかなければいけません。

そこで私は、“予約キャンセル待ち”をすることにしました。
これは当日来られなくなった生徒の予約枠を活用するための制度なのですが、
そのためには早朝開校直後に教習所にやってこなければいけません。

しかし、まだ娘は生まれたてほやほやで、いつ終わるか、いつ始まるかもわからない教習に連れてくることは難しく、私は張るおっぱいをしぼり、母に娘を任せ、始発電車で教習所へ向かう日々を送りました。
そう、一時間に一本あれば上出来な、地元の電車で…

雨の日も、風の日も、
さらには雪の日もありましたが、そんな中を必死に通い続けました。

ちなみに、教習所からは送迎バスが出ており、帰りはお世話になったりもしましたが、
キャンセル待ちの早朝にはさすがにバスは使えず、皆さん家族の送迎や、同じく電車と徒歩でやってくるお仲間もいました。
なかなかの待ち時間はありましたが、夜間授乳でへとへとな私には、ひとりで眠れる良い休憩時間でもありました。
(もちろん、予約をとれない日もあります)

こうして順調に授業をクリアしていき、予定より早く終わりが見えはじめた頃には
娘を連れた母にお迎えをお願い出来るようにもなっていました。

教習所の多くは託児所を併設しており、通っていた教習所も同じく託児所があったのですが対象年齢は生後6ヶ月から。
まだ娘は条件を満たしておらず、お世話になることは出来なかったのですが、
娘がきた時には保育士さんが笑顔で迎え入れてくださり、おもちゃやオムツ替え台のある託児スペースから、母に抱かれた娘が、私のびくびく運転を見守っている日もありました。

そんなこんなで私は路上教習、高速教習もクリアし、
運転免許試験も運よく一回で合格。
私は晴れて運転免許証を手に入れることが出来ました。

その後、夫の就職先&引っ越し先が見事に車必須の地域に決まり、
私にも、毎日のように運転する日々がやってきました。
二人目の妊娠中には夫にも母にも頼れず、一人で車を往復1時間以上運転して健診に向かっていました。
(膠原病妊婦のため、大きな総合病院でしか出産できませんでした)
あの時、勇気を出して免許を取ってよかったと、心から思っています。

産後(帝王切開後)まもなくの教習生活は、
シートベルトが傷跡に触れて痛かったり、それ以前に運転席に座る姿勢すら痛かったり、
(骨盤ベルトとサラシで保護していましたが、それでもやっぱり痛かった…!)
つらいこともありましたが、同じく産後に車が必要になり教習所に通っているママさんと知り合い、励ましあえたりと素敵な出会いもありました。

ちなみに、教習所では教官を指名できるのですが、
私は一番厳しい教官を指名し続け、職員さんたちに驚かれていました。

命にかかわる車の運転という行為なので、
厳しく、抜かりなく指導していただきたかっただけなのですが、
あまりの熱意に教官の方が怯え、「俺でよかったの…?」と、最後にはものすごく優しくしていただきました。
他の生徒さんには嫌われているとおっしゃられていましたが、
責任感にあふれる、とても素敵な先生でした。

なかなかハードな教習所生活ではありましたが、今ではすべて良い思い出。
ちなみに、現在の私の一番のリフレッシュ方法は、子どもたちとのドライブになっています!

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著者:たんこ
年齢:30代
子ども:2013年生まれの娘と2018年早生まれの息子
発達ゆっくりさんな娘と能天気な夫と、新たに加わった暴れん坊な息子と暮らす、元ひきこもりの凶暴な大根です。

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