こんにちは、ナコです。
私は次女に続き三女の時も重症妊娠悪阻で入院しました。
次女の時より臭いつわりが酷く、食べ物はもちろん、人の体臭、そのほかにも洗剤や石鹸のにおい、無臭の洗剤で洗われていてもタオルや服、個装であってもマスクなどの繊維のにおいすらダメという息をするのすらしんどい状態でした。
さらに点滴の水分すら体に入ると気持ち悪く、体の角度が下がるだけで吐くので常にベッドを立てた状態。
一番ひどい時は文字も音も映像も何もかもが気持ち悪く、テレビや本やネットで気を紛らわす事もままならず「耐える」しかコマンドが無かったりしました。
1分、1時間、1日が永遠に感じる耐える時間、
私はずっと「いっそ死にたい…」思っていました。
あ、刀に刺されるのって痛いのかな。
腕のいい忍者で確実に息の根を止めてくれたらいいけどそうじゃなかったら嫌だなあ…
これ以上痛かったり怖かったりするのは勘弁だ。
…はっ!
よく考えたら一番いいのは毒殺で眠ったように…だな…とか
暗殺のバリエーションをいろいろ考えました。
しかし何をしたら暗殺してもらえるだろうか…。
いや…ちょっと待って私は本当に死にたいか…?
娘たちも居るし、お腹にもう1人居るし、まだまだやりたい事もあるし
この世には未練ばかりではないか。
ただ楽になりたいだけなんだけど、何か良い方法はないだろうか…。
私は、
さて、たっぷり妄想したし…
時計を見てみると…
思わずエセ関西弁でつっこむ程度に時の流れが遅い悪阻。
しょうがないのでさらに細かな設定やディテールを考えるに至る私なのでした…。
具合が悪くて何も出来ない時って、
昔の嫌な思い出についてぐるぐる考えてしまったり
普段は気にならないような事がすごく悲しくなったり
うっかり世界中のあれこれを恨んでしまいそうになるので
余計な事を考える前に妄想にふけるようにしていました。
TVが観られるようになってからは、
おかげさまで、なんとか時をやり過ごす事ができました。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:ナコ
年齢:30代
子どもの年齢:長女10歳、次女7歳、三女1歳
仙台在住イラストレーター。
広告、雑誌、児童書、雑貨のイラスト、キャラクターデザイン、テキスタイルデザインなど。
書籍「ナコさんちの頑張らない家事(KADOKAWA)」
インスタグラム:@naco.nfsn66
ツイッター:@nfsn66
ブログ:ナコとムスメらあとダンナ
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