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私だけこんなに大変!と言いたくなるけど…夫婦間の見えない苦労に気づくのは難しい by tomekko

こんにちは、tomekkoです。

産後のガルガル期、その時夫は―シリーズの最後は三男編です。

 

3人目ともなると、自分もサポートする周囲の人々もかなり慣れてきました。

今回も義母に出産1ヵ月ほど前から来てもらって余裕をもって準備を進めました。

活動的で好奇心旺盛な義母は、いつの間にかわが家の周辺を地元のように掌握し、ワタシも行ったことの無いスーパーを見つけてはお買い物に行ってくれたりと大活躍!頼もしかったです。

さて、次男の産後、SNSを通して心を満たされガルガルせずに過ごせていたワタシとは裏腹に、ハードな仕事に睡眠時間も満足に取れず心身ともにボロボロだった夫という状況に、今思えばもっと良い支え方、声の掛け方もあったのではないかとときどき思い出しては自己嫌悪に陥ります。

でも、ちょうど三男が生まれた年の夏に夫は育休を取ってくれたんです。

0歳児のお世話にてんやわんやの夏休み、ニイチャンズを毎日いろいろなところに連れて行ってくれたり自由研究に親子で全力で取り組んだりと、育児にも慣れた夫がいてくれなければどうにもならなかったなぁ…と振り返っては感謝する日々でした。

夫自身もより良い働き方を一度じっくり考える機会にもなり、その結果転職準備期間になりました。

 

と、3人目はなんだかガルガルしないまま終わりそうですよね~?

そう、産後すぐは大人の手が足りていたおかげで3人育児は大変ながらも思っていたよりは順調だったのですが…

実は、ずいぶん経ってからその時はある日突然やってきたんです…!!

 

三男も3歳になり、イヤイヤ期もトイレトレーニングもそろそろ完了期に入ったかなという頃のことです。(もちろんもう義母はいない)

子育ての一番大変な「お世話期」が落ち着いたら、きっとすごく楽になるに違いない!と思うじゃないですか。

でも実はお世話の時期が終わったら終わったで、次の段階の悩みや物理的な負担って出てくるんですよね。

うちは上の子たちの活動範囲が広がり塾や習い事への送迎などがそれぞれに必要になってきました。

そんな中、夫はどんどん仕事が忙しくなりコロナが少し落ち着いてきた隙に、休日出勤や出張が立て続けに詰め込まれるようになりました。

ワタシはワタシで仕事の〆切を気にしながら、家事や今までのお世話に代わり3人それぞれの送迎や宿題の対応を平日も土日もワンオペで対応する状態に。

いよいよ体調を崩し、〆切も間に合わず焦る日々…

ある朝、朝食もとらず出勤しようとする夫を前に突然爆発してしまいました。

正直…そんなに大変な思いをさせているとは、自分は仕事だけで楽していてごめん…と夫が謝る流れになると思っていました。

いや、そうでもしてもらわなきゃ気が済まない!ぐらいの強気でした。

 

でも、普段争わない主義の夫が珍しく応戦してきて言い合いになったんです。

唖然としました。

 

そして、こんなことは新婚当初に一回あったきりなんですが、結婚12年目にして何日間もほぼ口をきかない冷戦状態となりました。

ワタシは感情的に言い過ぎたことを謝り、夫は働き方を改善できるように会社に掛け合って勤務時間帯をずらすなどの努力はしてくれて、一旦和解はしたけどモヤモヤ…もう分かり合えないのかな、と結婚生活に(たぶんお互いに)失望していたほどでした。

 

そんなある日。

夫が休日出勤の代休を取った際、ワタシはこれまでのツケを返してもらおう!と子どもたちを頼んで、丸一日コワーキングスペースに籠らせてもらいました。

完全に一人の世界で全集中し、無事に納品してスッキリ!!

こんな爽快感どんだけぶり!?

ルンルンで帰宅したワタシ。

子どもたちと夕食を作ってくれていた夫に機嫌よく今日の進捗を伝えると…

「誰にも声かけられたりミーティング入れられたりしないでまとまった時間集中できるなんていいなぁ…俺もう1年ぐらいそんなチャンス無いわ」

と遠い目をした夫がポツリ。

 

その時、やっと気づきました。

自分の目に見えているものには限りがある。当たり前のことなんですが。

休日出勤や出張が多い上に毎日朝早く帰宅も遅い夫が仕事だけしているからといって楽なわけではないのに、仕事の時間的、場所的融通の利く自分ばかりが我慢させられている、家事や育児まで全部抱え込まされている、と恨み言だらけになっていました。

会社勤めの夫はミーティングや出張で一日が埋まってなかなか自分の作業を進める時間を取れないストレスを抱えていたんですね。

育児って体力的負担よりも、実は大人の思い通りにならないことが多い精神的負担が大きいと思うんですが、夫の場合は仕事がそれでした。

 

一方ワタシは作業が多くミーティングは少ないので、隙間時間でもどうにかなります。

ただやっぱり集中できないから効率が悪く、そういう部分の苦労は夫から見えていなかったのかもしれませんね。

産後すぐではなくとも家庭内で大人同士の意思疎通ができなくなることは本当に危険だなとつくづく思いました。

もっと早めにこちらのSOSも出しておけばよかった。

今このくらい仕事があって…とか子どもたちの状況を伝え、困っていることを話し合って解決しておけば… と後になれば反省するんですが、人間余裕が無くなってくると相談する時間をはしょってしまいません? 目の前のタスクが山積みでいっぱいいっぱいになると、頭を使って相手と交渉しながら問題を解決する手間と労力を惜しみ、とにかく直近のタスクを減らす方に必死になってしまっていました。

夫の方も似たような感じで、イライラゲージが爆発するより前から二人の会話自体が減っていた気がします。

 

お互いのスケジュールやタスクをこまめに共有して相談する。

『おたがいさま』を忘れない。

夫婦円満、というより子どもを含む家庭生活をできるだけ対等に回していくために、みんなで守っていきたい家訓…というほどでもない「約束」です。

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著者:tomekko

おっとり長男、もっちり次男、たぶんあっさりな三男という、男子三兄弟に日々育てられています。いつも眠い夫にちょっとイラつきつつ、ドタバタな毎日のようすを描いた育児絵日記をインスタグラムに投稿するのが楽しみ。

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