妊娠が判明し、9週目ころ、つわりらしきものが始まりました。
普段は食べるのが大好き☆大食いな私が、おいしそうなごはんを目の前にしても、箸が進まない…
なんだかずーっと胃がモヤモヤムカムカ…
昨日食べられたものが、今日は見たくもない。
毎日食べたいもの、食べられそうなものがコロコロ変わる。
でも、食べないと、おなかの赤ちゃんに栄養がいかないよなぁと心配になり、
今日は何なら食べられますか?
いや、
今日は何なら胃に入りますか?
と、繊細な胃袋さんと相談の日々でした。
大食いなはずの妻のあまりの食欲減退ぶりを心配した夫は、いつも私のことを気遣ってくれていました。
ある休日、「今日は何が食べたい?」と聞かれ、
頭にぽっかりと浮かんだのは餃子。
カリカリで、肉汁がジュワッと染みた餃子が食べたい…!!
そこで夫は、引越したばかりで慣れない土地で餃子のお店を見つけ出し、連れていってくれました。
暖簾をくぐると、店内いっぱいに広がる香ばしい匂いに、胸が高鳴ります。
夫は、私が食べたいものを指定した喜びからか、2皿も頼んでくれました。
「お待たせしました!餃子2人前になります!」
待ちに待った瞬間!!!
嬉々として餃子をほおばりました!!
口の中に染み入る肉汁…!
さらに高鳴る胸…!
もたれる胃袋…!
…ん?胃袋?
なんと、餃子を1つ食べただけで、繊細な胃袋さんはギブアップ。
食べたくてたまらなかったはずの餃子が、一瞬にして、見たくもない食べ物になってしまったんです…。
夫と店員さんと餃子への罪悪感から、何度か頑張って箸を伸ばしましたが…
無理です!
胃袋から声が聞こえるようです。
夫は、しょうがないよ、気にしないで、となだめながら2人前の餃子を平らげてくれました。
そしてこの一週間後、本当のつわりが訪れ、水を飲むことすらできなくなる時期が訪れるのです…。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
>>次回エピソード:匂いづわりが辛すぎて、髪も顔も石鹸で洗う修行僧のような生活に。ついに水もNGになり… by ハナウタ
著者:ハナウタ
年齢:30代
子どもの年齢:2歳
写真で残せなかった家族の日常をイラストで記録しています。子どもが大きくなってから読み返すのが楽しみです。
インスタグラム:hanautahaluta
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