胃袋ワガママ期が過ぎ去り、妊娠10週目に入った頃、つわりはどんどん私の日常生活を蝕んでいきました。
私のつわりは主に「匂いつわり」。
匂いつわりによって日に日に日常生活が困難になっていく様子をレベルでお伝えしたいと思います。
【レベル1】
レベル1からわりとハードですが、10週目に入った時、すでに食べられるものはミカンゼリーかグレープフルーツのみでした。
摂取量は1日でゼリー半分くらい。
我ながら「グレープフルーツなんて、妊婦っぽいな〜」と、ちょっぴり悦に浸っており、今思えばまだ少し余裕がありました。
【レベル2】
テレビCM、雑誌、チラシ、SNSの投稿…
美味しいものの映像って至る所に溢れていますよね。
突如始まる飯テロに次第に耐えられなくなってきました。特にジュワジュワ肉汁系がだめでした。
そんなわけで、テレビや雑誌やSNSはしばらく封印。
おいしそうな食べ物が出てこないマンガを読んで過ごしていました。
【レベル3】
これまで良い匂いだと思って使っていたお気に入りの柔軟剤を受け付けなくなり、柔軟剤の使用を中止。
だんだんと研ぎ澄まされていく嗅覚により、ベランダに出ると2軒先の柔軟剤の匂いまで嗅ぎ分けられるように。
洗濯すると吐いてしまうので、洗濯ができなくなりました。
ちなみに、この時苦手になった柔軟剤の匂いは、3年経った今もつわりのことを思い出してしまって苦手なままです。
【レベル4】
良い香りのシャンプーが好きで使っていたのですが、ある日突然ダメになるものなのですね…。
シャンプー、トリートメント、ボディーソープなど、もう容器を見るのすら嫌で、自分専用のものは全て捨ててしまいました(もったいない…)。
メイク落とし、洗顔などもだめ。
いろいろ調べた結果、石けんシャンプーという方法に辿り着き、妊娠中は頭から顔、つま先まで無添加の石けんのみで洗っていました。
多少ゴワゴワしましたが、匂いには変えられません。
友人には、「修行僧みたいだね…」と言われました。
肌は強くなりました。
【レベル5】
水に匂いがあるなんて、つわりになるまでは気づきもしませんでした。
もちろん水も飲めません。
トイレ、洗面、キッチン、お風呂…部屋のどこにいても水の匂いがつきまといます。
寝室にこもって寝たきり妊婦となり、必要最低限しか動かず、眠れるだけ寝ていました。
息をするだけで気持ち悪いんです。
夢の中なら気持ち悪くないんです。
もはや生きるのが辛いほどでしたが、気持ち悪いのはお腹の赤ちゃんが元気でいる証拠だ…と呪文のように言い聞かせながら乗り越えました。
そんな匂いつわりのひどかった私の対策は…鼻ティッシュ!!
鼻血が出た時のように両鼻にティッシュを詰め、上からマスクで隠すという、非常にカッコ悪い対策ですが、これで匂いの苦しみからは解放されます。少しだけ。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
>>次回エピソード:ママと赤ちゃんのために。パパが気にかけてほしい産後ママの3つのこと。 by ハナウタ
著者:ハナウタ
年齢:30代
子どもの年齢:2歳
写真で残せなかった家族の日常をイラストで記録しています。子どもが大きくなってから読み返すのが楽しみです。
インスタグラム:hanautahaluta
※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。