先日、幼稚園バス停仲間のママさんが赤ちゃんを産みました。
「ついに臨月に入るんですよ〜」と話していた数日後の出産だったので、予定日よりだいぶ早かったね!などと驚いていたのですが、考えてみたらうちの三兄弟も予定日より早めの誕生だったのでした。(長男は37週4日、次男は38週2日、三男は37週5日)
予定日あたりに生まれるものだと思い込んでいた初めての出産。
出産準備もろくにできないまま陣痛を迎え入院になってしまったのを思い出しました。
一人目時はとにかく何もかもが未知の体験だったので、陣痛の間どう過ごしていいかもわかりませんでした。
出産についての本を持っていきはしましたが、何度も読みすぎて今さら読む気になれない、といった感じ。
病室で所在なさげに過ごしていると看護婦さんに「長丁場になるだろうし休める時は休んでいいのよ」と声をかけてもらい、それならばとベッドに横になりました。
ですが当時はスマホもなかったので陣痛の間の無痛時間はすることがなく、ひたすら暇。
暇になってしまうとつい出産への心配事を考えてしまい、とにかくずっと緊張していたのを覚えています。
分娩開始になるまでの間、そんな調子でほとんど横になって過ごしていたのですが、結局子宮口はなかなか開かず陣痛は20時間ほど続き、いざ分娩となった時にはすでに心身ともに疲れきっているような状態でした。
(さらには痛みと緊張でパニックになり助産師さんに怒られ、途中でいきむのに疲れてしまい分娩台に上がってからも長かった)
そして時は流れて二人目出産時。
一人目の時とは打って変わり、入院してからは音楽に合わせて踊ったりスクワットをしたりステップを踏んでみたりとかなりアクティブ!
体を動かしていた方がお産の進みが早くなると母親学級で学んだのもあって、ちっとも動かないで長丁場になってしまった前回の反省を活かし、とにかく動いてお産の進行を早めることに専念しました。
その甲斐あってか、陣痛間隔はどんどん狭まり子宮口も調子良く開いていき、お産が進んでいるという手応えがありました。
そんなこんなで次男は5時間ほどで誕生。
動き回っていたおかげなのか緊張がほぐれ、始終前向きな気分でいられました。
分娩室にはテレビがあったので面白番組をつけてもらい、いよいよ動くのがきつくなってきてからは分娩台の上で痛い痛い言いながらもテレビをチラ見。
隙をついて笑ったりできたのも気持ちが和らいで良かったです。
二人目の時は一度経験した分気持ちに余裕があり、自分なりにリラックスできる方法を見つけることができました。
振り返ると初産の時はヘンに生真面目で、漫画を読んだりお笑い番組を観るのは出産に対して真剣味が足りないと思い込んでいたり、体を休めて本番に備えなきゃと心の準備をしすぎていた気がします。
何をやっても痛みから逃れられないなら、少しでも気楽に過ごせた方が断然いい。
不安や恐怖心に取り込まれてしまいそうになった時に、フッと現実を忘れられるような、そんなものがあってもいいんじゃないかなと思います。
もし私がこれから出産するならば、スマホという最強グッズに漫画や映画など娯楽アプリをしこたまダウンロードして、陣痛の合間にスクワットしながら楽しむことでしょう。
これから出産される方にも自分に合ったリラックス法が見つかりますように!
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:マルサイ
年齢:39歳
子どもの年齢:9歳・7歳・4歳
9歳・7歳・4歳の三兄弟の母。趣味は昆虫観察と磯の生き物観察。三兄弟との日々をインスタグラムにで発信中。著書に『男子が3人います。』『主婦力ゼロからやってみた家事』(共に大和書房)など。
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