初めまして。
インスタとブログで育児絵日記を描いている、みたんと申します。
3歳(年少)の息子と1歳の娘を育てている主婦です。
今回のお話は、私が上の子を妊娠していたときの旅行中の話です。
20週のとき、すぐ隣の県に夫と車で行った一泊二日の旅行でした。
既に安定期に入っていましたが、妊娠中ということもあり、なるべく身体に負担のないような行程を考えて、神社巡りなどをしていました。
大変だったつわりも終わって、食欲が増してきた頃であり、久々の旅行は本当に楽しいものでした。
しかし、そんな中事件が起きたのは、2日目の朝です。
朝起きてトイレに行ってパンツをおろしてみると…
「あれ?おりもの多過ぎない?」
無色透明、サラサラなおりもので、パンツ全体が濡れていました。
「妊娠中おりものが増えるっていうのは知ってるけど…こんなに多いか?」
知ってるも何も、実は私は助産師資格を持っており、働いていたことがありました。
それでも、いざ自分の身に起きてみると分からないのです。
「破水だったらどうしよう」
病院だったら試験紙などを使って、破水ではないか判断することができます。
でも今はそれができません。
「匂いは…うーんわからない」「お股からは、特に何も垂れていない」
高位破水という、子宮口からは離れた高い位置で赤ちゃんの膜が破れて、じわじわ羊水が漏れてくるというものがあります。それだったらどうしよう、という思いで頭がいっぱいになりました。もし本当にそうだったら、膣から上がっていった菌に赤ちゃんが感染して、危険な状態になります。
また、感染により子宮収縮も誘発されてしまうと、そのまま産まれてしまうかもしれません。まだ20週、産まれても助かる週数ではありません。
このようなことが一気に頭の中を駆け巡り、旅行を満喫する余裕は完全になくなりました。
トイレを出て、事のいきさつを全て夫に説明。
とりあえず、かかりつけの病院に相談してみることになりました(土曜日でした)。
「心配でしたらお近くの病院を受診されてはいかがですか」
「でも万が一本当に破水だった場合、その病院で入院することになると思いますので、その点はそう思っておいてください」
隣県の旅行と言えども、自分の居住地に戻るには4時間以上かかる場所でした。
もっと近くだったら、かかりつけの病院に行けたのに…
遠くまで来たことを後悔しました。
スマホで近隣の産婦人科を探したところ、私たちは衝撃的な事実にぶち当たりました。
なんと、今いる市には、産婦人科が一件もなかったのです。
最も近かったのは、高速で30〜40分かかる隣の市の産婦人科。
「市」であれば産婦人科くらいあるだろう。
そう思っていましたが、都会から離れた観光中心の街だったため、出産する人の数が少なくなっていたようです。
その産婦人科へは、まず電話をして状況説明してから向かいました。
旅行2日目の日程は全て諦めました。
産婦人科は土曜日の朝の妊婦健診で、かなり混雑していました。
そこで最初に対応をしてくださった、問診係の看護師さん(もしくは助産師さん)の言葉に私の心は救われました。
思い切って受診して良かった。
まだ診察前でしたが、そう思いました。
そして診察結果は…
「破水じゃないだろうな」と診察直前、実は私もそう思っていました。
なぜなら、下着はあれからすぐに乾き、継続的に水分が漏れてくることはなく、通常通りのおりもの量に戻っていたからです。
それでも、受診してよかった。
この不安でどうしようもない気持ちを、落ち着けることができたからです。
それに、嬉しい出来事もありました。
性別ってもう知ってる?
知らないです。
教えてもいい?
はい!
破水ではないというお墨付きの診断をもらえた上に、性別まで判明し、私の心の中はこの上なく晴れやかになりました。
その後、その産婦人科のすぐ近くにあるお店で美味しいご飯を食べ、帰り道にひとつ神社に寄って神様にお礼をし、無事に帰路に着きました。
著者:みたん
年齢:30代
子どもの年齢:3歳、1歳
インスタグラム・ブログにて日々のいろいろをイラストで描いています。元看護師・助産師、今は専業主婦。子どもは2歳差の兄妹(KPくん、ツーちゃん)。夫は天然です。
ブログ:みたんぶろぐ
インスタグラム:@mitandays
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