こんにちは。2歳の娘と一年生の息子を育てているすずかと申します。
息子を産んだ時はなにもかもが初めてのお産でした。
今回はその時の破水の話をしたいと思います。
里帰りをしていたので側に母がいたのですが、陣痛や破水のことについては「話してしまうと怖がらせてしまうかもしれない」と詳しい話はしてくれませんでした。
お産の始まりは陣痛からの場合と、破水からの場合があります。
じゃぁ破水ってどんなもの? 陣痛って気付けるの?
ネットで検索すると色んなパターンがあり、『人それぞれ。来たらわかる』と書いてありました。
うーん…わからない。
この身体は子供が産まれるように出来ているんだし、「まぁなんとかなるでしょー」とお気楽に構えることにしました。
臨月に入った私は母と一緒にごはんを作ったり、愛犬の散歩をしたり、大好きな漫画を読み耽ったりと心穏やかに過ごしていました。
その日も夕食を終え、お風呂にのんびり浸かってから、ベッドの上で就寝前の読書に勤しんでいました。
ほかほかの身体であたたかい布団に包まれ、至福のひと時。
ふんふんと読み進めていると…。
突然脳内にこんな情景が浮かびました。
同時にお股の間に違和感が。
何やら水が出ている気がする。
私は妊娠後期に入ってから、くしゃみをするだけでちょびっと尿漏れをするようになっていました。
ちょろちょろろろ。
妊娠あるあるの尿漏れかな?
まあ、ナプキン当ててるし多少は大丈夫。
止まれーっとお股に力を入れてみました。
ちょろちょろろろろろ。
止まらない。
ちょろろろろろろろろろ。
これは、もしや破水!?
止まらぬ水を便器に受け止めてもらおうと慌ててトイレに駆け込みました。
そして母に叫びます。
母は「ええー!?」と言いながらもテキパキと色々と渡してくれました。
ちょろちょろと出続ける水。
おしっこより勢いが無いので、尿漏れの可能性も捨てきれません。
産院に電話してその事も含めて説明すると、確認するので来院してくださいとのこと。気がつくと、父がパジャマから洋服に着替え、車の準備をしてくれていました。頼りになる両親です。
分厚いナプキンをつけ、くるくる巻いたバスタオルをお股に挟み、よろよろと病院に到着しました。
当時はインフルエンザが流行していたので病室までの付き添いが禁止されており、両親と別れて処置室へ向かいます。シンと静まり返った病院はとても寂しく感じました。
看護師さんが問診をしてくれます。その時、バスタオルをキュッと挟んでいたせいか、水が流れる感覚が無くなっていることに気がつきました。
やっぱり尿漏れだったのかもしれない。看護師さんも夜勤で忙しいのに尿漏れで騒いでしまって申し訳ない。そんなことを伝えると「うーん。破水の可能性も充分あるので調べてみましょう」と白い紙切れを取り出しました。羊水が付着すると色が変わる紙なのだそうです。
わかりましたとバスタオルを外し、準備を始めました。
収まっていたと思っていた水が一気に流れ出てきました。
お気に入りの歩きやすいスニーカーもびしょびしょです。
呆然とする私。
一気に放出し落ち着いたのか、またちょろろろろと勢いがなくなる水。
看護師さんがにこやかに「破水ですね。念の為調べます」と件の紙を使って破水と確定してくれました。
それから分厚いパッドを当ててくれ陣痛室へと通されました。
私は両親に電話をして入院の手続きをお願いし、夫へ破水したと連絡をいれたのでした。
その後、陣痛がやってきて、初めての種類の痛みにびっくりし、痛いのに子宮口が全く開かない己の身体にびっくりし、激痛なのになかなか出てきてくれない息子にびっくりし、無事出産を終えました。
破水も陣痛も『来たらわかる』は本当でした。静かなる破水、そして脳内に浮かんだイメージ。とても神秘的で不思議な体験でした。
二人目の娘の時も破水の瞬間もはっきりとわかりました。 面白いことに同じ私の身体なのに、脳内に浮かんだイメージは全く違いました。
それはまた次の機会に書いてみようと思います。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:すずか
おしゃべり息子のおかげで賑やかな日々を過ごしていたのですが、娘が産まれてさらに賑やかになりました。 インスタでゆるゆると子育て絵日記を描いています。
インスタグラム:@suzuqua
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